長男と二人で家出

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ある休日のこと。
自分がトイレで踏ん張っている時、突然嫁が長男に怒鳴りつける声と頭を思いっきり叩く音、そして長男の泣き声がトイレの中に飛び込んできた。

長男(4才)が嫁さんに無茶苦茶怒られていた。
いつもとちょっと違うと思ってトイレを飛び出た。

長男が怒られた原因は、長男が次男(1才)の指を引き戸に挟んでしまったらしい。
決してそれはイタズラなんかではなく、逆に長男はまだハイハイしか出来ない次男を玄関に落ちないよう守るためにトビラを閉めたようだ。
そしてタイミング悪く次男の指を挟んでしまったらしい。

嫁はヒステリー状態で長男を怒り続けていた。
長男は怒られる理由がよく理解出来ず、母親に怒られるからひたすら謝っている感じだった。

自分はコレはマズイなと思った。
(今となってはやり方にちょっと反省しているが)
嫁に向かって怒鳴った。
感情に任せて怒ることに対して。

嫁はヘソを曲げてふて腐れた。
また長男の肩を持つのかと言わんばかりに。

このまま長男を放って置いたらこの先どうだろうか、
長男はこれから次男が引き戸の近くにいる時は閉めることはなくなるだろう。
だけどその理由は母親に怒られるから。

そうじゃないよね?
怪我するからでしょ!

自分は長男を現場の引き戸の所に呼び寄せて、何で怒られたのか聞いてみた。
予想通り分かっていなかった。
だから最初から手のある所に引き戸を閉めたらどうなるか話した。
手が挟まって怪我をしてしまうことを長男は分かってくれた。
ヘソ曲げてふて腐れてる嫁を尻目に自分は長男を叱った。

その後、次男はケロッとして笑っていた。
怪我はしていないようだった。
よかった!

一件落着して、長男が嫁に謝りながら歩み寄ったところ、嫁はヘソをまげ続けて一切取り合わない。
長男はまた泣き始め自分にこう言った。

出かけたい。と、

ピンときた。
長男は家出がしたいのかと。
こんな状況だ、気持ちは分かる。
熱りが冷めるまで二人でちょっと家出するかと思った。
俺もこのまま家にいてもとばっちりを喰らうだけだし。

二人で手をつないで家を出た。
長男はいま大事にしているウルトラマンゼロとツインテールという怪獣の人形を持って家を出た。
肩を落としてうつむき加減に歩いている長男を見ると、いつになく精神的にやられているようだった。

二人で当てもなく自宅の周りをクルマで走った。
クルマの中でいろんな話をした。
長男は精神的に落ち着いてきたのか何時の間にか寝ていた。

日が暮れてきた。
今晩の風呂と晩飯をどうするか考えた。
まだ自宅には戻れない。
長男が寝ている間に自宅に帰ってしまったら、恐らく長男は父親が裏切ったと思うからだ。

スーパー銭湯でも行こうかと考えたが、たまたま長男が起き出し「実家の犬と遊びたい!」と言ってきた。
実家まで距離はあるが、気晴らしするには時間的に丁度良いと思い高速道路を使って実家に向かった。
実家で食べて、風呂に入って、人形で一緒に遊んだ。
そして夜遅く、嫁と次男が寝てしまった頃にこっそりと自宅に帰った。

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今回の一件で、「叱る」と「怒る」は使い分けないと危険だなと今さら痛感しました。
特に子供に対しては。
ただ「怒る」という行為は、自分の感情を発散させるだけで何の問題解決にもなりません。
ただ悪影響をばら撒くだけです。
4才の子供でも目的や理由を話せばちゃんと理解してくれます。
今後もしっかりと子供と対話していきたいと思います。
あと自分も勉強しなくては!

ウチでふんぞり返ってテレビばかり観ている嫁にも勉強してもらいたいものです。
いままで何してきたんでしょうかね。
本読んで勉強しろ!と言いたいところですが、言った瞬間またケンカになるから何も言いません。
人間、理想と成長する気持ちが無くなったら終わりですね。
ちなみに、この家出の翌日から嫁とは一切しゃべってません。
まぁ~いつものことです。


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